時わたりatラブ(仮)







土「らん、岡田とどういう仲だ?」





新潟の陣に戻ったあと案の定土方に呼び出された。




もうさ、今日は緊張する仕事だったから疲れてるのに…。





ら「え〜…。どういう仲って言われてもねぇ。」




だから、横になりながら半分寝てるんです。




土「おい、聞いてるのか?」





ら「うん…


えっとね、池田屋の時にお世話になった。」





眠い…




土「はあ?お世話にってどういう事だ?」



ら「風邪ひいた時に薬もらってそれ以来友達なの。おっけ?」



土「おっけってなんだ。


友達なら心配してねぇが…男には気をつけないといけないからな?
ただでさえ、男所帯の紅一点…。」


ガクッ



いけないいけない。


寝てた。



ら「……わかったよ〜。」



土「寝てただろ!」



ら「寝てないって!」




土「はぁ…まあいい。

それで本題だ。」



諦めた様にため息をつくと土方は

がさごそと紙を引っ張りだす。



ら「本題…?」


土「あぁ。


今日の話し合いの結果だ。」




お。それは話をちゃんと聞かなきゃだ。




ら「もしかして、京に帰れるの!?」




土「帰れそう…だったんだが。」



ら「え〜。」




土「松平様と桂、おおかた和平を結ぶことができそうなんだが、長州で頑なに戦をすべきっていう奴…所謂過激派がいる。」




ら「過激派?京でも居たけど、誰?」



土「高杉晋作だ。」




高杉…って今日いた人だ。



すごく怖そうな、ぱっつんの髪型がちょっと特殊な人か。





土「それでだ。特別隊に高杉を探ってきて欲しい。
奴ら奇兵隊だけでも攻め込んでくるかもしれねぇからな。なるべく戦は避けたいだろ。」




ら「うん。利益のない戦はこりごりだからね。」
















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