時わたりatラブ(仮)





土「おい、高杉。らんに手ェ出してんじゃねぇだろうな。」




高「そんな訳ないだろ。こんなデカい奴に手出すか!」



ら「デカくないし!」





この時代の人がチビなだけだもんね。



いちいちむかつくな…高杉さん。


そう思ってたのは私だけじゃないみたいで…





土「あ〜〜!!!イライラする!帰るぞ、総司!!」




沖「ええ〜、もうですか?もっと皆のじゃれ合い見たかったんですけど。」




高「じゃれ合ってねぇからな!らん、行くぞ。」



ら「あ、はーい。」





高杉さんが私の事をらんって言ってるのが気にくわないらしい土方はとんでもない位の殺意を放ってる。






土「チッ(呼び捨てにすんな)」



高「ふん(餓鬼か)」




二人の心の声が聞こえてくるような睨み合いに流石の沖田さんも呆れ顔だよ。






ら「ほら、高杉さん帰りますよ〜。」


そう言って私と高杉さんが歩きだすと、


沖「こっちおいで、歳三くん。」


土「ふざんけんなっ、総司!」




といつも通りの新撰組のやり取りが聞こえて、思わずふきだしてしまう。



やっぱり新撰組はいいな〜。



早くお目付け役御免になりたいよ〜。






ら「ねー、高杉さん。」



高「あぁ?」



ら「もう戦なんてしないで下さい。高杉さんがあの条約に合意すれば、この戦乱は終わるんです。」





もう新撰組の誰かが死ぬなんて絶対に嫌だ…


それに、高杉さんは維新に必要な人材。


それを下らない戦で亡くす訳にいかない。





高「そんなの分かってる。

だけどな、今までの奇兵隊の奴らの無念考えたらそう簡単には終われねぇって思うんだよ。」






そうだよ…私だって分かってる。


新撰組だって沢山の犠牲を払ってるもん。







ら「だからこそのお願いです。高杉さんを死なしたくないから。」




高「俺か?」



ら「はい、だって時々死にたいって顔してるから。」



高「ははっ、そうか?俺は顔面凶器って言われてるからな。」



ら「確かに、そうかもです!兎に角、早く考えてくださいね!」






高杉さんが終結の条約に頷いてくれるような、そんな気がした。














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