時わたりatラブ(仮)








それから二ヶ月。





新撰組との面子とも会わず…奇兵隊での生活にどっぷり浸かっていた。




銃の調練をしたり、ほふく前進習ったり。

色んな藩の人がいるからその人達の考えを聞いて議論したり、訛りが移って笑われたり…




平凡な毎日。




(あ、因みに…


女の格好でいろ、って言われたけど色々危険があって高杉さんに懇願して新入隊士って設定にしてもらった。)






でも高杉さんの微妙な回答は変わらなかった。




和平派の


幕府と長州のトップと薩摩、土佐



でもその長州の中心的なメンバーは、奇兵隊が頷かない限り和平を聞き入れない、と言う人が後を絶たないとか。



改めて、高杉さんの人気なんだな〜と感じた。




確かに、人を惹きつけるような魅力はあるかも?だけど…



やっぱ、過激かもしれないと思ったり。



まぁ、思想は人それぞれだもんね!






でもここ最近は高杉さんが部屋に篭ったり外出したり、何か話しかけても真面目な顔で



「仕事が溜まってんだよ。」





と具体的に何をしてるか教えてくれない。






ら「怪しいな〜。」




帰ってきたら問い詰めよう。




「オイ、白夜〜呑もうぜ!!高杉さんも来るってよ。」



ら「おう〜!!」




あー!どんどんお酒に強くなる気がするんだけど…



でも高杉さんが来るなら丁度いいや。






高「おー、ら…」



ら「らんって言わないでくださいませんか。」



高「そーだったな、白夜。最近なかなか話せてなかった。」




ら「どうするんですか?」



高「はは、お前には俺の考えてる事がお見通しって訳か。」



ら「そりゃあ、高杉さんの悩みはそれだけですもんね。」



高「明日言うよ。」





高杉さんは決心が決まった、と言いながら笑った。




一先ず、安心。


結果がどのようになったとしても。






ら「じゃあ明日楽しみにしてます!」



高「ああ、だからたんと呑んどけ。」



ら「はい!」






とくとくとお酌されどんどん頭がぽわぽわしてくる。





ら「んー酔ったわ…。」



「そんな事言うな!呑めって、白夜!」


「おい、踊ろうぜよ〜。」




騒いで騒いで騒ぎまくって


呑んで呑んで呑みまくって…






ら「ん…。」






いつの間にか意識が飛んでいた。

















ら「、いってててて…」





あ、頭が…がんがんがん



ってしてるんだけど。




昨日は呑んでそのあと気を失ったような気がする。







ら「って、え!?」





自分の部屋の布団にいる。





なんで!?




ら「高杉さん!」




慌てて高杉さんの所にいっても人がいないし。



て、待って!



奇兵隊の人達が全然いない!






奇兵隊の屯所内を走ってると



なにかの荷造りをしてる隊士さんが数十名。





ら「何してるんですか!?」



「奇兵隊は最後まで戦うから、新潟からは撤退だと高杉さんがおしゃって。白夜さんは諸事情があるんでしたよね。」





ら「え…なんで。」






諸事情って何だ…



戦うなんて、信じられない。






ら「分かりました…お世話になりました。ご武運をお祈り申し上げます。」








そう言って頭をさげると急いで、自室に戻る。



急いで新撰組の屯所に戻って、土方に伝えて、



高杉さんを助けたい。







自分の役立たず!!






何のためのお目付け役なんだ。




もっと出来る事があったはずなのに。







自責の念が自分の脚を動かしていく。



本当は泣いてしまいたい位、でも泣いてる暇なんてない!























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