時わたりatラブ(仮)




藤「土方はん、呼んできてくれへん?副長室まで。」


………土方?

ら「う、うん。」



藤「お願いね!」



お藤さーん!

朝からやな役させないでくださいよ。

はぁ、

最悪だあっ!



とぼとぼと、歩きだす。

あの角を曲がったら、

鬼の地獄部屋だ。



べつに。

べつに、いいんだけどさ。


色々嫌味な事言われるし

結構心がズタスダにされる。



やーな予感しまくりなんだよね?




ら「はぁ。」


ついに、副長室まで来てしまった。

仕方ない、

働いてるんだし!


ら「失礼しますー。」



土方の部屋は案外すっきりしていて、でもひとつひとつが凝っていて。

でも、派手じゃない。

机には書類が沢山あって、土方の忙しさがわかる。

そのまん中に土方は、袴のまま寝ていて。

起こさなきゃ、だめなんか?



ら「起きてくださーい。」

土「すー。」



起こせる気がしない。








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