時わたりatラブ(仮)




藤「え?ちょっとなぁ、用事があるさかい。」


ら「どこどこ?」


こんな遅くに?


危ないでしょ!!


まさか、


ら「逢い引き、とか?」



藤「まさかありえへんって。 んー、らんちゃんに言ってもええやろか。」



ら「なに?気になる。」



藤「色町?島原っていう、太夫や天神とか。遊女のいる。」



ら「知ってる!原田さんが話してた。」



藤「そこになぁ、三味線と、躍りの稽古つけにいくんや。今夜はたまたま夜なだけで。」



ら「ねぇ、私も行きたい!

華やかなとこいきたい。」



藤「あきまへん。おなごがいくとこやあらへんって。」


ら「お願いっ!大人しくしてるから。」


藤「だめっ!」


ら「お願い!」


藤「だめやって。」


ら「お藤さん!」


藤「だめ!」


ら「お願いします!行ってみたい!」


お藤さんが困った顔をした。


藤「…ふぅ。仕方ないなぁ、ちょっと待っててや。」


ら「え?」


藤「近藤せんせに聞いてくるさかい。

箪笥から着物選んできて、待っといてくれやす。」



感激ー!

やった!



ら「はーい。ありがとう!」






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