時わたりatラブ(仮)
ら「自分は、愛されるってなにか知らなくて。
周りの友達が羨ましくて、妬ましくて。
沢山の友達を傷つけて。
もう、自分がなんなのかも分からないし、だれも信じられなくなっちゃった。」
ふぅと息をつくと
ら「でもね?
そんな時、お父さんが捕まったの。」
土「っ!」
ら「良く覚えてないんだけど
そこから
私は犯罪者の娘って学校で馬鹿にされて虐められて。」
『ねーねー、あんたのお父さん犯罪者なんでしょ?
かっわいそー!
人生めちゃくちゃにされちゃって。』
『可哀想だけど、同じクラスに犯罪者の娘なんてね、本当に嫌なのは私達なの。』
そう言ってよってたかるのは私の元、親友達。
『なんか言ってよ?つっまんねーの。』
がんっ
机から突き飛ばされて水をかけられて
目の前で教科書にノートをハサミでぼろぼろにされる。
リョウコさんに言っても買ってくれないから大切にしないといけないのに。
これだと勉強もなんにも出来なくなる!
ら『っ…いや、やめて。』
小さい声で呟く。
『え?何、聞こえなーい!!』
でもここで抗議したら相手の思う壺だから
いつもみたいにポーカーフェイスで対応すればいい。
『あはは、お父さんが犯罪者なだけで私は関係ないし。
その犯罪者の娘だから人生台無しとか、勝手に決めつけないでくれないかな〜?
でも、そのボロボロの教科書とノートも犯罪者の娘の私にはお似合いだね!』
感情なんていらない。
そんなのあったらぼろぼろになっていつか可笑しくなっちゃう。
あの時はそう思ってた。
ら「でも、ここに来て父上を初めに沖田さん、原田さん、永倉さん、平助、斉藤さん、お藤さん、
そして、土方がいたから、少しずつ何かが変わってるきがするの。
だから!ここに来てよかったって思ってる‥。」
心の中のドロドロが全部なくなったような気がして、らんは少し笑った。
ら「土方、ありがとう。
スッキリした!それと、ちゃんと自分の感情に正直になる。」
ぱっと顔をあげると
土方の顔が目に入ってなぜか、ツーと涙が溢れた。
ら「あれ?何で泣いてるだろ…。」
土「泣きたい時は泣け。
だけど俺は笑ってるらんの方がいいと思うぜ?」
ニヤリと、意地悪に笑われる。
ら「なっ!〃ひ、ひ、土方らしくないじゃん?」
不覚にもドキッとしてしまった私が居て。
土「ああ。
確かに俺らしくねぇな。」