鈴芽 ~幸せのカタチ~
そして、イチローのほうから話をしてくれる日がとうとうきた。

『今度の土曜日なんだけど、出かけてくるな。

理名と会うんだ。』

『そっか。
それで最近なんか元気なかったの?』

『ごめんな。
迷ってたんだ。
会ってもどう接していいかわからないし…。
このまま会わないほうがいいのかもって。』

『大丈夫だって。
言ったでしょ?
イチローは変わったって。
私のことは気にしなくていいから。』

『ごめんな。』

きっと私の事も気遣って相当悩んだんだろう。

『謝らなくていいから。
でももうちょっと私に相談とかしてほしいかな。』

『あぁ。ごめんな。』
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