鈴芽 ~幸せのカタチ~
『ごめん。
そんなつもりじゃ。』

そんなイチローの態度に益々腹がたってきた。

『迷ってるんでしょ!?
ハッキリ言ってよ!』

『違うよ。』

私がどんなに強い口調で言ってもイチローは、
落ち着いて返す。

『じゃ、何考えてるかちゃんと言ってよぉ〜。』
私はとうとう泣き出してしまった。

『ごめんな。』

イチローはそっと私を抱きしめた。
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