鈴芽 ~幸せのカタチ~
『ごめんな。
迷ってるとかじゃないよ。
確かに二人には負い目があって、それは俺の責任だし、ずっと償っていかなきゃならないって思ってる。
ただそれにスズメを付き合わすのは、俺も辛いっていうか。』

イチローは私の手を握りながら言った。

『そうやってまた私から逃げないで。

二人で頑張ろうよ。

私はイチローがそばにいてくれればいい。

全部受け止めるから、
ずっと一緒にいようよ。』

そう言って私はイチローにキスをした。
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