鈴芽 ~幸せのカタチ~
私の不安は的中した。

数日後、
イチローから一通のメールが届いた。

もう少しだけ時間をくれという内容だった。

それは私と家族とを迷っているのか、
私とのことを迷っているのか、
一体何を考えているのかわからなかった。

迷ってるんでしょ?ハッキリ言ってよ!

そう返しても、
ごめん。と返ってきただけだった。

私は久しぶりに自分の家で、一人きりで寝た。

涙は出なかった。
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