鈴芽 ~幸せのカタチ~
何も連絡がないと、最初はイチローのことばかり考えていた頭が、
だんだんその回数を減らしていた。

気持ちも落ち着いてきて、イチローを失うかもしれないということも考えるようになっていた。

どのみちこのままではいけないと思い、久しぶりにイチローの家へと向かった。

連絡は入れずに、勝手に部屋に入った。

久しぶりにきたイチローの部屋は、
少し散らかっていて、
テーブルの上にはビールの缶がころがっていた。
ゴミ箱はコンビニ弁当で一杯だった。

1人で一体どんな事を考え過ごしていたんだろう。
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