鈴芽 ~幸せのカタチ~
第十五章 反対
イチローの疲労もたまっていく一方だった。
『もう話すことなくなっちまった。
起きて続き、作らなくちゃいけないだろ?』
『帰って来い、スズメ。』
『目を覚ませ、スズメ。』
『スズメの好きな動物園に行こう。』
『遊園地にも行こうな。』
『俺のおなかひっこめるって
張り切ってただろう?
このままじゃどんどんメタボに
なっちまうぞ。』
『スズメ…。』
イチローはスズメの手を握り締めたまま
いつしか眠ってしまった。
『もう話すことなくなっちまった。
起きて続き、作らなくちゃいけないだろ?』
『帰って来い、スズメ。』
『目を覚ませ、スズメ。』
『スズメの好きな動物園に行こう。』
『遊園地にも行こうな。』
『俺のおなかひっこめるって
張り切ってただろう?
このままじゃどんどんメタボに
なっちまうぞ。』
『スズメ…。』
イチローはスズメの手を握り締めたまま
いつしか眠ってしまった。