鈴芽 ~幸せのカタチ~
『もっとも、もう振られるかも
しれないんだけど。』

『何だって?』

今まで黙って聞いていた父が振り返った。

『振られるかもってどういうことだ?』

『お父さんどうしたの?』

私は父の動揺ぶりに驚いてしまった。

『鈴芽。お前はもういちど自分の
将来のことよーく考えなさい。

売店に行ってくるよ。』

父の様子は変だった。


< 168 / 203 >

この作品をシェア

pagetop