鈴芽 ~幸せのカタチ~
父はショックを受けていたが私は続けた。

『いっそ交通事故とか、
誰か殺してくれないかなって思ってた。

でも彼に逢ってからは
そんなこと思わないようになった。

むしろ死にたくなんかないって。

ずっと彼と一緒にいたいって。

私が目覚めたのも彼がいたからだよ。

彼がいなければ、とっくに諦めて
逝ってたと思う。』

父は黙ったままだった。



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