鈴芽 ~幸せのカタチ~
余計な事を考えてて、パンを手に握ったままだった。

一匹を筆頭に二匹、三匹と次々と私の手のひらのパンめがけてついばんできた。

『やっ!!』

立ち上がってパンを遠くに投げた。

すると手のひらにはベッタリ鳩のフンがついていた。

『ヒー!!!』

『もー最悪!おまえらあっち行けー!!』

鳩たちに向かって蹴りを入れていると、
後ろから笑い声が聞こえてきた。

『アッハハハハ』

オジサンが声をだして笑っている。
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