鈴芽 ~幸せのカタチ~
祐介とは全然会っていなかった。

最初は公園を待ち合わせ場所にするのをやめた。
誘われてもバイトだからと断った。

夜はオジサンに会えないから、働いて気を紛らわしてした。

祐介といるよりオジサンといるほうが楽しくなって、祐介と会うのが面倒くさくなっていった。

オジサンが好きだと気付いてからは、益々祐介と会うのが辛かった。

かといってオジサンが私を相手にするわけない。
私は祐介のやさしさを、祐介が私を好きなのを利用して、切り離せないでいた。

そして今日もまた公園へと向かう。
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