鈴芽 ~幸せのカタチ~
そんな事が起こってるとは露とも知らず、
学校へ来た私はラウンジで恭子先輩に呼び止められた。

『スズちゃん。』

『恭子先輩。
こんにちわ。』

『祐介もスズちゃんも全然サークル活動参加しないから寂しかったよー。』

『すみません。忙しくて。』

私は恭子先輩が苦手だった。

化粧が濃くて、ブランドモノを身につけ、香水の匂いがプンプンしていた。

噂では一年の時、祐介に告白して振られたとか。
『ねぇ、おじさんと付き合うってどんなの?
それともお金もらってやってるの?』
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