鈴芽 ~幸せのカタチ~
コッテリ怒られた私たちは、かろうじて何の処分もなく済んだ。

部屋をでてすぐ恭子先輩が言ってきた。

『私、謝らないから。
なんで祐介くんがあんたみたいな女好きなのよ。』

その言葉には何も言い返せなかった。

祐介はやさしい。

祐介は私の事が好きだから。

だから祐介が好きなの。
でもオジサンは違う。

私が好きなの。

私が一緒にいたい。

私が逢いたい。

私にだけ笑ってほしい。
私にだけ触ってほしい。
こんな気持ちは初めてなの。
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