鈴芽 ~幸せのカタチ~
予想外に重たい話で、何て言っていいかわからない。

だからそんなに悲しそうな笑顔だったの?

あなたの抱えているものがそんなに大きかっただなんて。

私が出逢った時には、そんな苦しみを乗り越えた後だったんだね。

よく見ると、左手の薬指にはうっすら指輪のあとが残っていた。

バツイチ。

現実が押し寄せる。

頭の中でさっきの話がグルグル回ってる。

どうしよう。

何か言わなきゃ。

うまい言葉がでてこない。
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