鈴芽 ~幸せのカタチ~
拒絶だ。

私を拒絶している。

オジサンは、私がオジサンを好きなこと、
分かっている。

分かっていて、私を拒絶している。

ひどいよ。

こんなに好きになってからそんなこと言うなんて。

『まだ若いんだし、
頑張れよ。

いくらでもいい男は見つかるさ。』

私の頭を二回軽く叩いた。

泣くのを堪えるのに必死だった私は、何も言えなかった。

声をだせば、震えて泣いてしまう。

今泣いてもオジサンを困らせるだけで、決して私を受け入れてくれない。
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