鈴芽 ~幸せのカタチ~
第七章 相談
あれから一ヶ月。
すっかり寒い季節になってきて、ベンチにずっと座っているのは辛かった。
オジサンとはあの日から会っていない。
あの日から毎日、空いてる時間にはこの公園に来ている。
私がベンチに座ると、しばらくは鳩が寄ってきた。
オジサンといつも餌をあげていたから覚えられてしまったらしい。
『ごめんね。今日は餌もってないんだ。』
遠くでスズメも待っている。
『お前たちもオジサンに逢いたいよね。』
そう語りかけて、何度目を潤ましたかわからない。
そんな鳩やスズメたちも段々寄ってこなくなった。
私は未だにここから離れられないでいた。
やっぱりどうしても気持ちだけはハッキリ伝えておきたかった。
すっかり寒い季節になってきて、ベンチにずっと座っているのは辛かった。
オジサンとはあの日から会っていない。
あの日から毎日、空いてる時間にはこの公園に来ている。
私がベンチに座ると、しばらくは鳩が寄ってきた。
オジサンといつも餌をあげていたから覚えられてしまったらしい。
『ごめんね。今日は餌もってないんだ。』
遠くでスズメも待っている。
『お前たちもオジサンに逢いたいよね。』
そう語りかけて、何度目を潤ましたかわからない。
そんな鳩やスズメたちも段々寄ってこなくなった。
私は未だにここから離れられないでいた。
やっぱりどうしても気持ちだけはハッキリ伝えておきたかった。