鈴芽 ~幸せのカタチ~
『えっちゃん。本当にもういいから帰って。
このままだと風邪引いちゃうから。』

『でもだったらスズも。顔真っ青だよ。
今日はもう帰ろう。
私がきっと見過ごしてしまったんだよ。』

『私はもう少しだけ待ってみる。
でもえっちゃんはもう帰って。お願い。

お願い。』

私は深く頭を下げてお願いした。

これ以上私の我が儘につき合わすわけにいかない。

私の体が限界にきているのと同じように、
えっちゃんの体も限界にきてることだろう。

『わかった。
スズもたいがいにして帰りなよ!
ちゃんと帰ったらメール頂戴ね。』

『うん。ありがとう。』
えっちゃんは帰っていった。
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