鈴芽 ~幸せのカタチ~
『あれからずっと捜してたのに。

逢いたくて、

どうしても逢いたくて、
昨日見かけた時、死ぬほどうれしかったのに、

なのに、どーしてそうゆう事言うのよ!!』

私はまるで小さい子供のように、
泣きじゃくりながら叫んだ。

オジサンは私に近づき、一度親指でソッと涙を拭いてから、
ゆっくり私を抱きしめた。

『ごめんな。』

そう言って私の頭を撫でる。

『逢いたかったの。

どうしても逢いたかったの。

オジサンが何で私の前からいなくなったのか、分かってるの。

オジサンが私のこと、何とも想ってないってわかってる。

だけどそれでも逢いたかったの。

ごめんなさい。

ごめんなさい。』
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