鈴芽 ~幸せのカタチ~
30秒程沈黙が続く。

『ブー!時間切れ!』

もう一度戸棚の中を漁ろうとした。

『イチロー!!

鈴木一郎だよ!!』

ブスッとした顔でオジサンが言った。

『本当に?!

あのイチローと同性同名!?』

『あぁ!そーだよ!』

私は大爆笑した。

『てめっ!自分だって変な名前のくせに!』

『ひどーい。
可愛いって言ったくせにー。』

『俺は大人だから、
我慢して笑わないでやったんだよ。』
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