りんごの木の下

グスッ…グスッ――

あたしが近づくと、すすり泣いている声が聞こえてきた。



「金谷…さん??」


あたしの声に驚きながらも、金谷茜はゆっくりと振り向いた。


「…茉莉ちゃん!」

「どしたの??もう9時だよ??」

「真ちゃんと…ッケンカしちゃって…謝りたいのに…」



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