りんごの木の下

あたしたちは無言で歩いていた。



いつもはお互いの学校の事や友達の事を話すのに…


この日は話せる空気じゃなかった。




あたしの家の前に着くと、厚志はあたしの頭をポンポンと叩きながら

「またな…」

と言って……


優しくキスをした。


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