りんごの木の下

あの子なら


家に入ると、真ちゃんと金谷茜が玄関にいた。


「茉莉ちゃん!こんにちは。お邪魔してます。」


金谷茜があたしにしたあいさつをあたしは完璧に無視し、そのままスタスタと自分の部屋に向かった。



しばらくすると、ノックの音と同時に真ちゃんが入ってきた。


「なんでさっきシカトしたんだよ。」


見ると後ろに金谷茜もいた。

…泣いている…


「あたしにシカトされたとかの前にさ、何かないの??」

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