りんごの木の下

気付けばあたしは冷たく言い放っていた。


「へ……??」

金谷茜がゆっくりと顔を上げる。


「昨日…。何であんなこと言ったの??厚志が怒るの目に見えてたじゃん。」


「ごめ…なさ…」


「だからさ…だから言われるんだよ??」

―――――…

―――――――…

「だからうざいなんて言われちゃうんだよ。」


―――――…

―――――――…


今あたし…




ひどいこと言った――



< 38 / 59 >

この作品をシェア

pagetop