☆終わり=始まり☆
第Ⅲ章。
「菜緒も同窓会あるん?」

いつものメンバーで居酒屋に来ていた。
私は向かい合わせに座っている佑介と成人式の話で盛り上がっていた。

「あるよ。成人式の前日に。」

「ふぅ~ん。じゃぁ、元彼に会うんやなぁ?」

当然、佑介たちに中学の頃に彼氏がいたことは話していたけど、その話はずっと前にしたことだった。
てっきり佑介たちは憶えていないと思っていたので、いきなりその話をされて驚いていた。

「…憶えていたんだ。中学の頃に彼氏いたこと。」

佑介は私の言葉を聞くとケラケラと笑い出した。

「憶えとるわっ。そんなに頭悪くないです。彼氏がおったことぐらい憶えれる頭ぐらい持ってますわ。」

佑介は笑いながら、お酒の注文をして

「で?元彼に会うのは楽しみ??」

と私に聞いてきた。

「別に、どうでもいい。」

私は佑介にそう言うと、目の前にあるお酒を飲み、ちょうど佑介のお酒を運んできた店員に同じお酒を注文した。
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