☆終わり=始まり☆
最近、ふっとした瞬間に連のことを考えてしまう。
あの同窓会のハガキが来てからだ。
もう、いい加減に連のことを考えたくない。
でも、考えてしまう。
卒業式の日に運動場で私に向けたニカッと笑った顔が頭から離れない。

「菜緒?」

新の声に我に返った私は新に顔を向けた。

「ほれっ。」

新は私が注文したお酒を差し出しながら言った。

「あっ、ありがとう!!」

私は新からお酒を受け取り、みんなの会話に参加した。
< 16 / 18 >

この作品をシェア

pagetop