☆終わり=始まり☆
昨日、お母さんから届いたメールだった。
あれから5年の月日が流れた。
私はもう20歳になり、今は12月である。


あと1ヶ月で成人式。


私はあの後、変わりもなく普通に高校を卒業して、地元から車で4時間も離れた某専門学校に通っている。
当然、1人暮らしだ。
高校の3年間は勉強も遊びも両立して、普通に卒業した。
その間に恋もした。
でも、彼氏はできなかった。
それでも、友達と遊んだりして楽しい日々を過ごしていった。
今も同じで専門学校の友達と楽しく過ごしている。

そう、連とは中学を卒業してから1回も会っていない。
別に会いたいわけでもない。
日が経つにつれて少しずつ思い出に変化していく…。
今では、友達に笑いながら話ができるようにもなった。
でも、深くまでは話さないし、相手も深くまで聞いてこない。
だから、今でも私たちのことをよく知るのは、あの頃共に過ごした葵、遼、大倉君だけである。
このまま月日が流れて思い出に変化していく…そう、思っていたのに…。
そんなに上手くいかないことを知っていたはずなのに…。
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