☆終わり=始まり☆
マンションから自転車で約5分のところに私の通う学校がある。
地元とは違って人通りが多く、毎日人を避けて通うのは一苦労だ。

「絵美ちゃん、おはよう!!」

自転車置き場に自転車を置くと、学校前の横断歩道で仲良しの木村絵美を見つけた。

「おはよう!!」

絵美ちゃんは私より2つ年上で、短大を卒業してからこの学校に入っている。
私にとってお姉さん的存在であって、頼もしい。
絵美ちゃんとは、学校のグループが同じなので仲良くなり、今ではいつも休み時間になどは一緒にいる。

「まだ時間あるし、喫煙場寄ってもいい??」

「いいよ。」

今まで女性の喫煙には悪いイメージしか持ってなかった。
でも、絵美ちゃんが喫煙する姿はカッコイイと思うし、他の男性よりも様になっていると思う。
だからって、身体には悪いからあまり吸わないほうがいいんだけど…でも、それは個人の自由だと思う。
副流煙が1番肺に悪いってよく聞くけど、私は絵美ちゃんの吸う姿を見るのが好きだから喫煙場によく行く。
それに、絵美ちゃんは本当に大人だと思う。
私のことを考えて、風の向きを気にして私に煙が来ないように気を配ってくれる。
そうゆうところも好きだし、尊敬する。
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