☆終わり=始まり☆
「いいよ。」

私は葵に言うと、葵は少しホッとしたような声を漏らした。

「じゃぁ、一緒に連絡しとくね。」

「ねぇ、葵…里奈たちと何かあったの??」

電話越しでは葵の顔がわからないが、顔を見なくても長年の付き合いで葵の表情が思い浮かぶ。

さっきからの葵はおかしい。

そう、思った。
葵は里奈たちと同じ大学に通っているはずだ。
大学で何かあったのだろうか??
そんなことを考えていた。

「いや、実はさ。同窓会を開く本当の理由は屋島君なんだよね。」

葵が笑いながら言った。

「遼??!!」

私は意味がわからず、ただ単に遼の名前を言った。

「里奈、中学の頃…屋島君のこと好きだったみたいよ。それで、最近久しぶりに屋島君を見かけたらしくて、また恋が芽生えたみたいなんだよね。」

「それで??何で葵が関係するの??」

「私は関係ないよ。関係してんのは、菜緒だよ!!」

「へっ??」

思ったより変な声が出た。

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