Limit of Love-想いの先に-
*5
「ーーーーおはよっ」
突然声をかけられて
びっくりして振り向くと
「く、工藤くんっ…⁈」
「琇真」
「しゅ、しゅ、琇真くんっ⁈
な、なんでいるの……?」
私の横に並びながら
ムッとした顔をする工藤くん
「…先にあいさつ返せよ」
「あ、お、おはよ……」
私のあいさつを聞いて
満足したように笑う彼に
少しドキッとする
「……てゆか
なんでもなにも
ここ俺の通学路だし」
「えっ⁈
でも始業式の日も
昨日も会わなかったよ?」
「……寝坊したから
…………言わすな
まぁ昨日は
たまたまだろ?」