Limit of Love-想いの先に-




ーーーーーガラッ



「お⁈

琇真が早い!


お前に一体何が……


…………って、あれ?」




私たちが教室に入って

真っ先に近寄ってきたのは

く…琇真くんと仲がいい


確か…………




「お、……太田、さん?

……な、なんで???」




…相原………くん?

かな???




「…お、…おはよう、です……」





そりゃそうだよね…


人気者の琇真くんが

学年一の地味な女子と

たまたま会っただけとはいえ

一緒に登校してくるなんて……



せめてくつ箱から

別々にくればよかったなぁ……





「お、おはよっ!」




工藤くんの次に

学年でモテているらしい相原くんは



誰が見ても
かっこいいその顔に

ぎこちない笑みを浮かべて


少し上擦った声で
私に挨拶を返すと



工藤くんを引っ張って


行ってしまった








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