【続】早瀬くん、好き。

なんか上手く誤魔化されて結局聞けず仕舞いだった。


……にしても、早瀬くんはやきもちとか妬かないのかなぁ?

確かに別行動したいって言ってくれたけど、だからってやきもち妬いてるってことにはなんないよね…。


はぁ…。
私はいつも妬いてるのになぁ。


今だって水族館歩いてるだけで女の人から注目あびてるし…。



「鮎原、一周回ったけどもう帰るか?」



…早瀬くん、いつも通り過ぎるし。



「…おい、聞いてんのか」



「え?」



「え、じゃねーよ。
帰るか聞いてんの」




やばい、やばい。
またまた自分の世界へと行ってしまった。



「あ、ご、ごめんねっ!
私まだ帰りたくないっ!」



まだ早瀬くんと一緒にいたいもんっ‼︎



「…お前なら言うと思ったよ。」



「へへ、でも水族館もう回っちゃったよね…どうする?」


マグロも鮭もいわしも見たしっ‼︎‼︎


「あー、だな。
んじゃあ俺決めていい?」



えっ、早瀬くん決めてくれんの?


うそうそー。

嬉しいぃー‼︎‼︎


いつも私のこと優先してくれてたからねっ‼︎



まぁ…それが早瀬くんの優しさだよねぇぇぇー♪♪うふふ。




「…えっと、どこ行くの?」



水族館を出て電車に乗って自分たちの街に帰ってきた。


けど…この辺は私の知らない場所。




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