【続】早瀬くん、好き。


「よしっ‼︎‼︎気合い入れるぞっ‼︎‼︎」


今日はいつもより早く起きて普段ファンデくらいしかしてなかった化粧にも多少気合いを入れて…


髪の毛も横で結んでひとつにまとめて



制服もほこりやしわひとつなく着こなした。



早瀬くんと別れて一週間が過ぎた。


もう声も聞いてないし顔も見てない。


正直一週間じゃ…まだかなり傷は深い。


けど、新学期にこんなナヨナヨしてても仕方ない。


早瀬くんの顔をみたらすぐ泣いてしまいそうだけどグッと堪えるしかないんだ。




そして始業式は午前であっという間に終わり久しぶりに愛花と制服デート中。


今日は早瀬くんに会わなくてよかったよ。本当に。


クラスが違くて救われたかも…。



「それにしてもーさぁ?
何も1ヶ月記念の前の日にふらなくてもいいのにねー?

早瀬のクソ野郎」



ドーナツ屋さんで愛花はブツブツ文句を言う。


愛花にはあの日すぐに電話で話した。


愛花は夏休み中も毎日電話をしてきてくれたり…家に来てくれたりと随分お世話になった。


友情って大切だなって改めて思った。




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