【続】早瀬くん、好き。
そしてやっとファイルに手がさしかかった。
やった‼︎‼︎‼︎
心の中でガッツポーズをした瞬間ー
グラッ
踏み台がバランスを崩す。
やばい…っ、落ちるーー。
目をつぶって覚悟を決める。
ガタガタッー
踏み台はついに倒れた。
「いったー…くない?」
全然体に痛みを感じない。
あれっ?
不思議に思いながらつぶっていた目を開ける。
「…え?
早瀬…くん?」
早瀬くんが私の下敷きになってくれていた。
え?え?うそーっ?
なんでなんで?
軽くパニック状態な私。
「…お前まじ危なっかしい」
呆れ顔して言う。
「それほどでも…。
ってか!!
大丈夫!?どこも痛くないっ?」
私のこと庇ってくれたから…痛いに決まってるよね。
「心配してくれんならどいてくれ」
ん…?
あぁあぁーっ!!!!!
私が早瀬くんを押し倒したような状態になっていた。
「ごごごごめんねっ‼︎‼︎」
私は慌てて早瀬くんから離れる。