【続】早瀬くん、好き。


「…過去形か。
なぁ、鮎原…、

俺はあの時から今でもずっとお前のことが好きだよ」





…えっ?






「あの時俺が鮎原のこと避け続けたのは
友達って言われて辛かったから。

今だって特定の彼女作らないのも鮎原のこと忘れられてないからなんだ…」





突然の言葉に頭がついていけない。




「で、でも…中学の時好きだった子は?」



「…鈍感。
お前だよずっと」




そう…だったの?



だとしたら…私中津くんのこと傷つけた。



「ごめん…っ」



「それは何に対しての謝罪?」



中津くんは私に聞く。



「あの時傷つけたから…。

それと…」



「俺とは付き合いのごめん…か」



中津くん私の言うことを全てわかっていたかのようにそう言った。



「うん…。
私好きな人いるから…ごめんね」



「それって元カレ?」



やっぱり中津くんは鋭い。



「う、うん…」



「そっかぁ。
だよな…」



悲しそうな顔をする中津くんに罪悪感がする。



「ごめ……ちょ、中津くん!?」



私が謝ろうとすると、中津くんが私を抱き寄せる。


あまりにも急でよけることができなかった。



「ごめん、少しでいいからこうさせて…」


弱々しい声で中津くんが言う。



「で、でも…っ」




私バカだけど…好きな人としかこうゆうことしちゃいけないって言うのはわかるから。



離れよと思っても男の人の力には勝てなくて離れることができない。





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