【続】早瀬くん、好き。



「んじゃあ、行くぞ」



いつもの無表情で早瀬くんが言う。



「あ、うん‼︎」




「…どこ行きたい?」



横にいる早瀬くんがそう言う。



んー、どこがいいかな?



あれ?そういえば早瀬くんなんであの交差点にいたんだろ?



「ねぇ、早瀬くんどうしてあの交差点にいたの?」




「……帰ろうかと思ってた。」



無表情でそう答える。




ひ、ひどい!!!




ん?でも…




「でも、早瀬くんの家正反対だよね?」





ま、まさか、私を心配して探しに来てくれたとか?



そんなわけないよねー!!


私、妄想激しすぎ。




「……」



返事が返ってこない。



やっぱり私のこと心配してくれたのかな?



「も、もしかして私のこと心配してきてくれたとか?」





「………」





あれれ?

また無視ですかい?



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