【続】早瀬くん、好き。
「なに…それ」
てことは私が誘拐されたのは偶然じゃないってこと?
よく考えてみれば、そうだよ。
西田さんと早瀬くんは知り合いだったみたいだし…。
偶然にしてはできすぎてると思ってた。
私って本当バカ。
「……ってことは、早瀬くんは他に好きな人ができたから別れた訳じゃないんだよね?」
「うん。それはないよ。
あいつかなり心春ちゃんにベタ惚れだっからさ…」
全部、全部、私のためだったんだ…。
私は早瀬くんが水族館で言った言葉を思い出す。
私に怖い思いさせたくないって言ってた。
早瀬くんはその約束を守ってくれたんだね…?
ありがとう、ごめんね。
私もう一回早瀬くんに告白するよ。
……だからお願い。
どこにも行かないで。
私を1人になんかしないでよ、早瀬くん。