【続】早瀬くん、好き。
心春ーサイドー
「…早瀬くんそんなこと言ってたんですね」
早瀬くん…。
「あぁ。
君のおかげだよ。
私たちが分かり合えたのは…。」
「そんな…」
「本当に感謝してる。
…よし、傷の手当て終わったよ」
額の傷に固定されたガーゼ。
「あ…ありがとうございます」
「あのさ、よかったら泊まって行かない?病院に。
月夜、個室にしてあるから…。
どうかな?」
病院に…?
今は早瀬くんのそばについていたい。
「は、はいっ‼︎
お願いします!」
「よろしく頼むね。
あ、親御さんには連絡しとくんだよ。
じゃあ…私夜勤だからそろそろ行くね。
月夜の病室はそこの角曲がってすぐだから…」
詳しく病室の場所を教えてもらう。
「あ、本当にいろいろありがとうございます…」
「いえいえ。
じゃあまたね」
そう言って早瀬くんのお父さんとは別れ早瀬くんの病室に入る。
お母さんとお父さんにはオッケーもらったし…。