【続】早瀬くん、好き。


「…そろそろお前帰った方がいいんじゃね?」


キスをした後にすぐそんなことを言う早瀬くん。


ムードが台無しじゃないかっ!


…でも、寂しいけどもう時計は7時近くになっていて。



「うん…。
また明日もくるねっ」


「…わかった」




はぁ…寂しいなぁ。





寂しく感じながらもカバンを持つ私。





あっ、そういえばネックレスあげてない。




「は、早瀬くん!
遅くなっちゃったけど誕生日おめでと!」



そう言ってネックレスの入った箱を差し出す。



「…誕生日?
俺誕生日終わったんだっけ?」




はい⁈


まさか自分の誕生日に私をふったこと忘れてんのか?




「早瀬くん、水族館いった日誕生日だったでしょ?」




「あー、そうだったんだ。
だからダブルデートだったのか」




完ぺき忘れてたんだ…。


自分の誕生日くらい覚えとけ!



「そうだよっ!
ちゃんと覚えといてね!」



「はいはい。
…んまぁ、さんきゅ」



「ねぇねぇ、開けてみて開けてみて」


早瀬くんの好きなブランドのネックレスだから気に入ってくれるはず!



「…あ、俺の好きなブランドじゃん。
何で俺の好み知ってんの?」



「え、まぁ…早瀬くんのことなら何でも知ってるからかな?へへ」




「…ちょっとこえーけど、ありがとな。
まじ嬉しい」



よかった。
喜んでくれたいみたいで!


私まで嬉しくなっちゃうじゃんっ!



< 174 / 222 >

この作品をシェア

pagetop