【続】早瀬くん、好き。


「はぁ。
俺ちょー緊張する」


尚紀は病室を前にして緊張の表情をみせる。

別にそんな緊張しなくても…

とか思いつつ私もほんのり緊張している。

だ、だって、チューしちゃったしさ昨日。


まぁ、ここは覚悟を決めてドアを開けますか‼︎‼︎‼︎



ガラガラー



「早瀬くんっ!
おはよっ」



早瀬くんはベッドに座って片手で本を読んでいた。


相変わらず難しそうな本ですこと…。



でも、本を読んでいる姿もイケてるっ‼︎‼︎



「…おはよって時間じゃねーだろ。」



本を閉じながら冷静なツッコミを入れる早瀬くん。


えっ?もうそんな時間ですか?


時計を見るともう2時を過ぎていた。



「てかさ後ろにいるのだれ?」


早瀬くんは後ろにでカチンコチンになっている男の子たちを見て言う。



「あっ、私の弟とその友達だよ!
なんか早瀬くんにどうしても会いたいって言うから連れてきちゃったっ」



「…なんで俺?」



早瀬くんは自分に会いたがってる人がいることを不思議に思ってるみたい。


早瀬くんが有名人だからなのに。



「あの…っ、俺鮎原尚紀って言います。
早瀬さんのことはこの辺の中学では有名な噂ですよ…?」



尚紀が口を開く。

そんなにビビる程怖くないでしょーが。


しかも有名な噂ってなに⁇


「ねぇ、有名な噂って?」


私は尚紀に聞く。


「はぁ?姉ちゃん知らねーのかよ。
早瀬さん中学の時30人を1人でやったって噂だよ」



えっ⁇30人を1人で⁉︎

早瀬くんが…?



「早瀬くん本当なのっ!?」


「…いやでも雄介もいた」



てことは…雄介くんと2人で30人を?


そりゃあ有名になるはずだよねー。



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