【続】早瀬くん、好き。
尚紀ーサイドー
姉ちゃんたちと早瀬さんの病室を出て待合室らへんまで来たあたりで
「あ、やべ忘れもんしちった」
早瀬さんの病室にケータイを置いて来たことに気づいた。
「何してんのよー‼︎
早く取ってきなぁ。
私もう歩くの疲れたからこの2人と待ってるー」
姉ちゃんは、薄暗い病院の待合室で1人で待ってるのが心細いのか俺の友達2人を道連れにしてそう言った。
歩くの疲れるとか…運動しろよなぁ。
「はいはい。
じゃあ待ってろよー?」
さすがに俺も1人で家まで帰るのは寂しいからな。
俺は早瀬さんの病室に向かってる途中早瀬さんのことを考えてた。
早瀬さんは、マジで有名だと思う。
今では中学の頃の面影を残さないくらい落ち着いたなとは思った。
相変わらずの整ってる顔は変わってなかったけど。
ずっと、夢の中の人だと思ってた早瀬さんだっから姉ちゃんの彼氏って聞いたときはまじでびびったし、
ラッキーとも思った。
みんなは中々会えないのに、俺は会える距離にいるって。