【続】早瀬くん、好き。
俺は病室のドアに手をかけたけど、
その手を引っ込めた。
そして早瀬さんの方に視線を向けた。
「あの…俺ちょっと聞きたいことあるんすけどいいですか⁇」
「…あぁ」
やっぱりここは弟として聞いとかないとな。
俺なんだかんだ言って姉ちゃんのこと好きだし泣いてもらいたくはないしさ。
「さっきも質問したんですけど、
何で早瀬さんみたいな人が俺の姉ちゃんみたいな平凡な女選んだすか?」
やっぱり、気になるし。
早瀬さんの元カノ
彩芽さんだっけ⁇
結構かわいかったし。
まあ、公園でのキスは俺の誤解だったみたいだけど…。
「…なんでだろうな。
俺もよくわかんない」
早瀬さんは無表情でそういった。
やっぱ…早瀬さんって姉ちゃんのこと本気なわけじゃないのかな?
「そうですか…」
俺はそう言って再びドアの方に方向転換をすると
「でも…」
早瀬さんは言葉を続けた。
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