【続】早瀬くん、好き。
「えっ、ちょ、待ってよ‼︎
こんなの着るの!?私たち‥」
「そうよー!
私がデザインしたのっ」
愛花‥‥。
なんでよりによってこんなのデザインしちゃいますかね。
だってだって、文化祭で着るメイド服って聞いてたからもっと丈の長いシンプルなものかと思っていたのに‥‥。
実際、できあがったのはお辞儀をしたら確実にパンツ見えるくらいの丈の短さに
フリフリなフリルと腰についた大きなリボン。
こんなの着て接客なんて恥ずかしいよ‥。
「私、調理係の方にまわろっかな‥‥」
接客の方が楽だと思って選んだけど、
まさかこんなことになるとは。
「ダメダメ。もう決まったことだから!
女子高生は脚だしてナンボよ!」
そんなこと言ったって‥‥。
「あ、ちなみに猫耳もつけるのよ♪」
ねこみみ‥‥?
「えっ⁉︎なんで猫耳!?」
「メイド服といえば猫耳でしょー」
‥‥いや、そんなことはない気がする。
「やっぱり私調理係の人と変わってもらう!!‼︎」
家族もくるって言ってたのに恥ずかしいもん。
「ちょいと待ち。心春。
それを着て早瀬にみせてあげれば早瀬は可愛い心春にメロメロのモエモエになるはずよ‼︎」
ピクっ
愛花のその言葉に反応する。
メロメロのモエモエ‥⁇
早瀬くんが⁇
「ほ、ほんとに‥っ⁈」
「おうおう。
こんなチャンスめったにこないよ⁇
逃したらもったいないと思わない?」
「お、思う‥‥ッ」