【続】早瀬くん、好き。



「お前ってさ、やっぱりすごいな」



「え⁇どうして?」



「普通はそんなことなかなか言えねーよ。羨ましいくらい俺からしてみたら」



素直に言えないってこと‥‥?


まぁ、私は思ったことすぐに言っちゃうタイプだしなぁ



「でも大丈夫だよ!
早瀬くんの愛はきちんと私に届いてるから!」



ニコッと笑顔でそう返す。


なんだかんだ言って私たちラブラブだしねーへへ。多分‥‥。


まあ‥私の方が愛が重いとは思いますけど‥。



「‥‥自意識過剰」



ボソッと言う早瀬くん。



「なぬっ⁉︎
じゃあ、私のこと好きじゃないの⁇」



「いや、そんなことは言ってない。」



「じゃあ好きってことじゃんか」



「‥‥あのさ」



??


「なーに?」



「‥俺、口下手だからこれから先もしお前を不安にさせたらごめん。

でも、俺の気持ちはお前と一緒だから‥‥
それはわかっといて」



少し照れたように早瀬くんが言う。



‥‥早瀬くん。


嬉しかった。そんなこと早瀬くんが言ってくれるなんて‥‥。


本当はね、たまに私ばっか好きだなって思ったことあったんだ。


だけど、今回の件で早瀬くんは命と変えても私を守ってくれた。

私を助けに走ってきてくれた。



もう‥‥充分だよ。

それだけで充分伝わったよ?

言葉って確かに大切だと思う。

だけど、気持ちを伝える方法は言葉だけじゃないって私に教えてくれたのは

早瀬くんだから。


どうしようもなく早瀬くんが愛おしくなった。




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