【続】早瀬くん、好き。
「そんなすねんなよ。
ブスな顔が余計ブスに見える」
しらっとした顔でそう発言する早瀬くん。
「なによぉ‥。彼女にむかってブスとは何ごとですか。もういいもん。
勝手に女の子と仲良くやってれば?ふん」
あー、私めんどくさい女だなぁ。
仕方ないってわかってるよ?
仕事なんだし‥‥。
でも、いつ取られちゃうかって思うと怖いんだもん‥‥。
「はぁ。
じゃあ、どうすれば機嫌なおしてくれんの」
ため息ついちゃってさ、なんなのさ。
ん?待てよ‥‥。
「じゃあさ‼︎‼︎
私あれ出たい‼︎」
私が指差したのは
ベストカップルコンテスト
とハートマークがいっぱいかかれたポスター。
もし、これで優勝とまではいかなくても
いいところまでいけばみんなに早瀬くんの彼女は私って認めてもらえるかも‼︎‼︎
そしたら、もう早瀬くんに近づく人はいなくなるはずだし‥‥多分‥‥。
なにより、優勝したらペア旅行券だし!
「却下」
「ええー?
どうしてぇー⁈」
「あのな、お前わかってんのか?
あんな恥ずかしいこと俺はできない」
もう、早瀬くんノリ悪いんだから。
バーカ、バーカ。
「やだやだ。
私どうしてもあれ出たいもん‥‥」