【続】早瀬くん、好き。
「へえー。
そうなんだあ」
私‥‥なんて返せばいいの⁈
気まずいっす。
「‥‥まあ、相思相愛だからね。
この2人は。バカップルってゆーやつ」
中津くんは私と早瀬くんを交互にみて言う。
「‥えっ⁈
本当にそう見えるっ⁈
嬉しい〜っ」
バカップルだって‥‥きゃっ。
「はしゃぐなよ。
お前は犬か」
早瀬くんに鋭いツッコミをいれられる。
い、犬っ⁉︎
可愛いからいいけど。
「ははっ、見てるとおもしろいな。
おっと、そろそろ俺らもう行くわ。」
時計をみてそう言う。
「あ、うん。バイバイ!」
「おう。ミカ行くぞ」
どうやらナイスバディのお姉さんは
ミカさんと言うらしい。
「あ、海くん。待ってよぉ」
中津くんはミカさんより先にスタスタ歩いてく。
中津くんドライだな。意外に。
「あ、そこのイケメンくん。
これ‥‥私の電話番号だからよかったら連絡して‥‥っ?」
早瀬くんの胸に小さなメモ帳を押し当てた後、中津くんを追いかけて行ってしまった。
あの人‥‥ありえんっ‼︎‼︎‼︎
私の彼氏なんですよっ⁈⁉︎
「‥‥早瀬くん、それに連絡するの?」
「あ?しねーよ。」
早瀬くんはすでにビリビリ破いて捨てていた。
さすが冷たい王子様っ‼︎‼︎
素敵っ
「お前こそいつ振ったんだよ。
あの男のこと」
「‥いつって。
早瀬くんが公園まで探しにきてくれた時だよ?」
「あの時に告白されたのか?」
「あ‥うん!」
あの時は必死に早瀬くんを追いかけたなぁ‥。
マラソン大会のようでしたよ。